レンとリンのリボン。

朝起きたら隣にリンがいなかった。
ベッドはまだ温かい。
家中を探し回った。
そしてリンの荷物がない事と2人だけの食卓テーブルの上にあった手紙とリンのリボンに気付いた。

「レンへ。

いつも一緒にいるからこうやって手紙を書くのは初めてで…ちょっと緊張します。

あの…ね…、私、レンのいない遠い所に行こうと思います。
レンの隣程、居心地の良い場所はないって思ってた。
でもね、それじゃダメだと思ったの。
だって世界は広いんだもん。
もっといろいろ見てさわって感じてみたいって思った。

その事をレンに言ったらきっと反対されるってわかってたから黙って出て行く事を決めました。
レン…、ごめんね…。
そして…今までずっと一緒にいてくれてありがとう。

私の大事なリボン、レンに預けておきます。
私の帰って来る場所はレンがいる所だから。
だから…持っててね…。
また笑って会えるその日まで。

…忘れないでね。
離れてても双子の私達は心はずっと繋がっている。
レン、大好きだよ。

リンより。」

やがて手にしたリボンの温もりは消え、リンの香りだけが残った。






みたいなイメージで描いてみまスた。